部屋と着物と私と祖母
敬愛する祖母は毎日和服な人だった。
昔はまだそういう人が結構いたのだと思う。うちが民宿だったというのあるかもしれない。
はい美女。この時40代半ば。奇跡。
この赤子は私。
似てない。おかしい。遺伝子おかしい。
そして、私はオタクである。主に時代物オタ。
子供の頃から時代劇を好み、
中学校で袴が着たいと剣道部に入り、
高校で時代小説を読んでは聖地巡礼をし、
大学で古典文学を学び、
20代で着物を着るお稽古事にハマる。
・・・という人生を送ってきた。
和服との関りは『多少あった』といったところだろうか。
当時このお稽古事にはかなり熱中し、毎日着物を着ていた。
が、着付け教室や先生などに正しく習った事がない。
現在は友人の結婚式や子供の行事の時のみ、自前の留袖を着る程度。
だが、無謀にも普段着きもの生活を夢見ている。
祖母も既に他界しており教わる事もできない為、探り探りやっていくつもりだ。